西麻布から再誕 古民家で味わう会席料理 御料理 盈月
西麻布で長く愛された名店が、築50年以上の古民家を舞台に本郷へ舞い戻った。全国の旬を一皿に凝縮し、器や酒にも職人の息遣いが宿る。ゆったりとした時間の中で、日本文化の粋を五感で体験できる隠れ家だ。女将と大将が二人三脚で紡ぐ温かなもてなしも魅力。
【歴史】
2015年、西麻布で「料理屋とき彩」として産声を上げたが、2022年1月末に閉店を余儀なくされた。常連との縁を絶やしたくない一心で再起を決意。約2年の準備期間を設けて2024年7月、本郷に「御料理 盈月」として再開した。「絶対に店を蘇らせる」という信念が新たな舞台を生んだ。文京区を選んだのは、歴史ある街並みと多彩な客層、落ち着いた土地柄が、日本文化を伝えるのにふさわしいと感じたからだ。
【インテリア】
店の舞台は築半世紀を超える邸宅。京壁、あじろ天井、柱や棚など往来の意匠を当時のまま残した。天井高を生かした換気設計で煙を逃がし、2〜3時間過ごしても着物に匂いが付かない。カウンター8席のみの空間には、有田焼窯元と共同制作したオリジナル器や、伝統的な江戸切子の技術を継承しつつ現代的なデザインを取り入れた堀口切子の盃が照明に映え、古と新が調和する。
【メニューの魅力】
料理は昼夜ともおまかせ会席のみ。大将が毎朝産地と相談し、その日最も状態の良い食材を選ぶため内容は日替わりだ。日本酒は各地の未だ知られていない名酒を中心に、ノンアルコールワインや多種多様なお茶まで揃え、ペアリングも自在。一件の農家のみで生産される希少柑橘イチャンレモンの自家製シロップなど香り高いソフトドリンクも人気で、器との相乗効果が素材の生命力を引き出す。
【店主の思い】
47歳の大将は加賀料理を礎とし、器と料理の力を等しく高めることを信条とする。“職人と文化を共に育む”を掲げ、窯元や切子職人の現場へ足を運び作品を共創。女将は「和文化が好きなお客様だけを集め、人と人をつなぐ場にしたい」と語り、来店ごとにゲストの嗜好を把握して最適な一皿と酒を提案する。生産者や作り手の物語を余すことなく伝えるサービスは、テーマパークを超える体験価値を目指す情熱の結晶だ。
◆季節ごとのおすすめメニュー
春)ふらの和牛と花山椒
夏)天龍鮎の炭火塩焼き
秋)栗金団
冬)香箱蟹
◆店舗情報
住所:東京都文京区本郷3-8-5 園田邸 1F([tabelog.com][1])
アクセス:東京メトロ丸の内線 本郷三丁目駅 徒歩8分 ほか
営業時間:11:30-15:00(L.O.13:00)/17:00-22:30(L.O.20:00)
定休日:不定休
予算目安: 27,500〜39,000円
リンク:
公式サイト ▶︎ https://www.oryouri-eigetsu.com/\:contentReference[oaicite:8]{index=8}
Google Maps ▶︎ https://goo.gl/maps/8qLHVtWj4qs7eX8e9\:contentReference[oaicite:9]{index=9}
食べログ ▶︎ https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131004/13296224/\:contentReference[oaicite:10]{index=10}
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